複素平面

複素数z=x+yiz=x+yiに対して(x,y)(x,y)という点を対応させることで、複素数をxyxy座標平面にプロットできる。 xx軸とyy軸の代わりに実軸と虚軸と呼ぶ。

複素数の和は平面ベクトルの和と同じで、平行四辺形により定まる。 また、複素共役はxx軸に関する鏡映変換である。 複素数zzの絶対値z\lvert z\rvertは線分0z0zの長さである。

複素数の和と絶対値に関しては、三角不等式が成り立つ。 距離、位相に関連して、収束などを議論する上で重要な性質である。

zwz+wz+w\lvert z\rvert-\lvert w\rvert\leq\lvert z+w\rvert\leq\lvert z\rvert+\lvert w\rvert

00でない複素数zzに対し、その偏角とは、線分0z0zと実軸のなす角のこと。 角の範囲を00から2π2\piとすれば一意に定まるが、一般角としては一意ではないことに注意しよう。

複素平面における直線

xyxy座標平面における直線はx,yx, yの一次式で表すことができた。 複素平面において、zzzˉ\bar{z}の一次式でも表すことができる。 例えばzzˉ=0z-\bar{z}=0が実軸、z+zˉ=0z+\bar{z}=0が虚軸である。 αzαzˉ=0\alpha z-\bar{\alpha z}=0が原点とz=αˉz=\bar{\alpha}を通る直線。 α(zβ)αˉ(zˉβˉ)=0\alpha(z-\beta)-\bar{\alpha}(\bar{z}-\bar{\beta})=0z=βz=\betaを通る直線である。

複素平面における円

平面における円は、ある点(これを中心という)から等しい距離(これを半径という)にある点の集まり。

z=r\lvert z\rvert=rは原点中心で半径rrの円の方程式である。

また、zα=r\lvert z-\alpha\rvert=rz=αz=\alphaが中心で半径rrの円の方程式である。

一次分数変換と円

一次分数変換w=az+bcz+dw=\dfrac{az+b}{cz+d}により、円w=k\lvert w\rvert = kにうつるzzの条件を求めよう。

az+bcz+d=k\lvert\dfrac{az+b}{cz+d}\rvert=kを整理する。

az+b=kcz+daz+ba=kcz+dcz+ba:z+dc=a:kc \lvert az+b\rvert=k\lvert cz+d\rvert\\\\ \lvert a\rvert\lvert z+\dfrac{b}{a}\rvert=k\lvert c\rvert\lvert z+\dfrac{d}{c}\rvert\\\\ \lvert z+\dfrac{b}{a}\rvert:\lvert z+\dfrac{d}{c}\rvert=\lvert a\rvert:k\lvert c\rvert

となる。 ba-\dfrac{b}{a}からの距離とdc-\dfrac{d}{c}からの距離の比がa:kc\lvert a\rvert : k\lvert c\rvertになる点の集まりが求める集まり。 これはアポロニウスの円である。

一次分数変換により円と円が対応する。