多項式関数と有理関数

多項式関数

多項式関数

a0,a1,…,an∈Ca_0, a_1, \ldots, a_n\in\Cに対し、

f(z)=a0+a1z+⋯+anznf(z)=a_0+a_1z+\cdots+a_nz^n

をzzの多項式関数という。an≠0a_n\neq 0のときnnをffの次数という。

多項式関数はC\C全体で定義された連続関数f:C→Cf:\C\to\Cである。

有理関数

有理関数

二つの多項式関数P(z),Q(z)P(z), Q(z)(Q≢0Q\not\equiv0)に対し、

f(z)=P(z)Q(z)f(z)=\dfrac{P(z)}{Q(z)}

を有理関数という。ffはQ(z)≠0Q(z)\neq 0となるzzで定義される。

有理関数は定義域上で連続である。 最も簡単な有理関数の例は一次分数変換f(z)=az+bcz+df(z)=\dfrac{az+b}{cz+d}であり、これは第1章の複素平面上の図形と一次分数変換で扱った。

z2z^2 による直線の像

w=z2w=z^2によって、直線y=cy=c(c≠0c\neq0)はどのような曲線にうつるか。

解答

z=x+icz=x+icとすると

w=z2=(x2−c2)+2icxw=z^2=(x^2-c^2)+2icx

である。 w=u+ivw=u+ivとおくとu=x2−c2u=x^2-c^2、v=2cxv=2cxであるから、x=v2cx=\dfrac{v}{2c}を代入して

u=v24c2−c2u=\frac{v^2}{4c^2}-c^2

となる。

これはuu軸方向に開いた放物線である。 ccを動かすと放物線の族が得られる。 同様に直線x=cx=cも放物線にうつり、二つの族は直交する。 これはz2z^2がz≠0z\neq0で等角であることの現れである。